XAI（xAI Games）とは・価格の歴史
XAI（トークン・シンボル：XAI）は、Arbitrum チェーン上で発行されているトークンであり、主にゲーム・Web3 エコシステムにおけるユーティリティを持つプロジェクトに関連しています。CoinGecko の情報によれば、総供給量は 2.5 B（25億）XAI で、そのうちの循環供給量は約 1.84 B（18.4 億）XAI とされています。
価格の歴史を振り返ると、XAI は過去に非常に大きな変動を経験しています。CoinGecko のデータによれば、過去最高値 (ATH) は約 1.59 米ドル（2024年2月付近）という記録があります。
一方、歴史最安値 (ATL) は 約 0.01026 米ドル（2025年10月10日付近）という水準が報告されており、非常に大きなレンジでの値動きが確認されています。
また、CoinMarketCap では直近の価格 (ドル建て) が約 0.02268 米ドル とされており、時価総額は数千万ドル規模です。
こうした激しい価格変動は、XAI がまだ成熟段階のプロジェクト、あるいは市場のセンチメントに非常に敏感なトークンであることを示しています。なお、XAI に関しては「プリセール詐欺 (scam)」の話題も複数報告されており、信頼性に関して慎重な調査が求められるケースがあるとの注意喚起があります。
Trust Wallet による XAI の保管・送信
Trust Wallet（トラストウォレット）はスマートフォン (iOS・Android) 向けのノンカストディ型ウォレットであり、ユーザー自身が秘密鍵 (シードフレーズ) を管理します。これにより、中央取引所のリスクを抑えた形で資産を管理できる利点があります。
XAI を受け取る（保管）方法
まず、スマホに Trust Wallet アプリをインストールし、「新しいウォレットを作成」または既存のウォレットを復元します。新規作成時には、シードフレーズ (12 または 24 ワード) が表示されるので、それをオフラインで安全に保管しておく必要があります。
次に、ウォレット画面から資産 (トークン) を管理するセクションに移動し、「トークンを追加 (Add Token)」を選びます。XAI がトークンリストに表示されていない場合は、カスタムトークンとして追加します。その際、XAI のコントラクトアドレス (Arbitrum ネットワーク上) を正しく入力する必要があります。
トークンが追加されたら、XAI を選んで「受け取る (Receive)」をタップします。すると、あなた専用の XAI アドレスと QR コードが表示されますので、それをコピーまたは共有し、取引所や別ウォレットからそのアドレス宛に XAI を送金すれば、Trust Wallet に保管されます。
XAI を送信 (出金・転送) する方法
Trust Wallet から XAI を送るには、ウォレット内の資産一覧から XAI を選択し、「送信 (Send)」をタップします。送信先アドレス (相手のウォレットアドレス) を入力、または QR コードをスキャンし、送金量を設定します。
XAI が Arbitrum や Ethereum 系ネットワークのトークンであれば、送金にはガス代 (手数料) が必要です。そのため、ウォレット内にガス代を支払うための基本資産 (たとえば ETH など、ネットワークに応じた通貨) を十分に用意しておく必要があります。
送信内容を確認後、手続きを確定します (パスコードや生体認証などで承認することが一般的です)。送金が承認されるとトランザクションがブロックチェーンにブロードキャストされ、承認 (コンファメーション) が複数回なされた後に宛先ウォレットに反映されます。
注意すべきポイント
- 宛先アドレスを誤ると資産を失うリスクがある。特に異なるネットワーク (例：Arbitrum と Ethereum メインネット) のアドレスを混同しないよう注意が必要。
- ガス代が高騰する可能性があるため、事前にネットワーク状況を確認し、余裕を持った資産配分を行う。
- シードフレーズ (秘密鍵) の管理は厳重に。シードを紛失するとウォレット復元ができず、資産を永久に失う可能性がある。
bitFlyer（ビットフライヤー）取引所の紹介と XAI との関連
bitFlyer は日本を拠点とする暗号資産取引所で、金融庁登録の正規業者として運営されています。日本人ユーザーにとって歴史が深く、取引所・販売所・Lightning (トレーディング) など多様な取引形態を提供しています。
ただし、bitFlyer の公式取扱通貨一覧を確認すると、XAI（xAI Games）は取り扱われていないようです。bitFlyer が扱っている通貨は、BAT、XLM、XEM、XTZ、DOT、LINK、MATIC (Ethereum 上) などが中心であり、XAI のようなトークンはリストに含まれていません。
また、bitFlyer の FAQ でも「当社が取り扱っていない暗号資産、トークン等を誤って預入された場合、返還対応いたしかねます」と明示されています。 これにより、XAI を bitFlyer に送っても反映されない、または失われるリスクがあります。
bitFlyer は IEO (Initial Exchange Offering) サービスを提供していますが、XAI が bitFlyer IEO によって上場・販売された記録も確認されておらず、少なくとも標準の現物取引所としては取り扱いがないか非常に限られていると考えられます。
Trust Wallet と bitFlyer の比較：長所・短所
Trust Wallet の利点
Trust Wallet はセルフカストディ型であるため、自分自身が秘密鍵 (シードフレーズ) を保有することになります。これにより、中央取引所の破綻などのリスクを回避でき、資産を自分で完全にコントロールできます。
また、多くのブロックチェーン (Arbitrum、Ethereum、BSC など) やトークン (XAI などの ERC-20 相当) に対応しており、分散型アプリ (DApps) や分散型取引 (DeFi) との連携も可能です。
アプリのユーザーインターフェースも直感的で、送受信、スワップ、ウォレット管理が容易です。
一方で、送金時にはガス代が必要であり、ネットワークによっては手数料が高額になる可能性があります。誤ったアドレスへの送金ミスは重大なリスクです。さらに、秘密鍵 (シードフレーズ) を紛失または漏えいした場合には資産を取り戻せないという自己責任の負荷があります。
bitFlyer の利点
bitFlyer は日本国内のユーザーにとって使いやすく、日本円 (JPY) による入出金がスムーズで、取引所としての信頼性が高いです。金融庁登録事業者であるため、一定の規制遵守と透明性があります。
アプリ・Web 両方で取引が可能で、販売所・取引所 (Lightning) の両方を提供しており、初心者から上級者まで多様なトレードスタイルに対応できます。
セキュリティ体制も強固であり、顧客資産の分別管理やウォレット管理が行われています。
しかし、bitFlyer に XAI のようなトークンが上場されていない場合、XAI の売買や保管には使えないという根本的な制約があります。また、取引所に資産を預ける形になるため、中央集権型取引所特有のリスク (ハッキング、経営リスク) があります。さらに、誤って bitFlyer が対応していない通貨を送金すると返還されない可能性がある点にも注意が必要です。
XAI の活用シナリオと戦略提案
XAI を保有または活用する際には、Trust Wallet を中心に据えた自己管理型アプローチが現実的です。具体的には、XAI を長期ホールド (HODL) したい場合や、ゲームエコシステムへの参加、あるいは将来的な DApps 活用を視野に入れている場合、Trust Wallet に保管しておくのが適切です。
また、XAI が取引所で流通している場合 (たとえば海外の取引所)、Trust Wallet からその取引所に送金して売買を行うという戦略も考えられます。ただし、送金時にはネットワーク手数料やアドレスの正確性に十分注意が必要です。
一方で、bitFlyer のような日本国内取引所を利用したいユーザー向けには、XAI が将来的に公式に上場される可能性をチェックしつつ、現時点では別の取引所を使った方が現実的であることを念頭に置くべきです。
リスクと注意点
XAI に関しては価格のボラティリティが非常に大きいため、投資には慎重さが求められます。過去最高値と現在価格のギャップを見れば、潜在的なリスクが明らかです。
また、XAI を名乗る詐欺プロジェクト (偽トークン、偽ウェブサイト、偽プレセールなど) に関する報告も多数あるため、信頼できる情報源 (公式ウェブサイト、信頼できる取引所、ブロックチェーンのコントラクト情報など) を確認することが非常に重要です。
さらに、Trust Wallet などでの自己管理には、秘密鍵 (シードフレーズ) の漏洩リスクにも注意しなければなりません。
結論
XAI（xAI Games トークン）は、大幅な価格変動を経験してきたプロジェクトであり、その将来性には可能性もあるもののリスクも大きいトークンです。
Trust Wallet を利用することで、XAI を自己管理型ウォレットに安全に保管・送信でき、DeFi や Web3 のエコシステムと連携した使い方が可能です。一方で、bitFlyer のような日本国内取引所では現時点で XAI の取り扱いが確認されておらず、取引・保管においては限定的な選択肢となっています。
XAI に投資または活用を考える場合には、自らの目的 (長期保有／トレード／参加型利用) とリスク許容度を明確にし、Trust Wallet と (必要ならば対応する取引所) を組み合わせて使い分けることが望ましいでしょう。
