はじめに：Succinct（PROVE）とは
Succinct（トークン名：PROVE）は、Succinct Prover Networkと呼ばれる分散型プロトコルを支えるユーティリティおよびガバナンストークンです。Ethereum上に構築されており、ゼロ知識証明（ZK プルーフ）を生成するプローバー（証明者）と、リクエスター（証明を依頼する側）を結びつけるネットワークを提供しています。
このネットワークは「プルーフコンテスト（proof contest）」というオークション方式を採用し、コストと分散性のバランスを取る仕組みを持っています。
また、PROVEはステーキングとガバナンスの手段としても機能し、ネットワークのセキュリティや意思決定に参加できるトークンです。
PROVEの価格履歴（最安値・最高値）
PROVEの価格は過去に大きく変動しており、以下は主要な指標です。
- 現在価格：CoinGeckoなどによると、PROVEは1 PROVEあたりおよそ $0.4563 USD。
- 史上最高値（ATH）：Krakenによれば、PROVEのAll-Time High（最高値）は $1.71（2025年8月11日）。
- 直近最高値：Bitgetでは最高 $1.73 を記録。
- 史上最安値（ATL）：KuCoin 等の情報では、過去に最低で $0.42（あるいは $0.4184） という水準を記録。
これを見ると、PROVEは高値から大きく下落しており、現在の価格はピーク時の数分の一となっています。
Trust WalletでのPROVEの保管と送金
1. Trust WalletへのPROVEの追加（保管）
- カスタムトークンとして追加
- Trust Walletを起動し、「ウォレット」画面から「トークンを追加」へ進みます。
- ERC-20トークンとして PROVE（Succinct） を追加するため、コントラクトアドレス、シンボル、デシマルを入力します。これらの情報は公式資料や Etherscan 等で確認が必要です。
- 正しく追加すれば、トークン残高がウォレットに表示されます。
- トークンの非表示／表示
- 以前のユーザー報告では、トークンが Trust Wallet に存在するが見えない場合があります。手動でトークンを追加しないと表示されないことも。
- また、ウォレットで「非表示設定」になっている可能性もあり、その場合は表示を復帰させる必要があります。
- セキュリティ
- Trust Wallet は秘密鍵をユーザーが管理する非カストディアルウォレットです。秘密鍵（あるいはリカバリーフレーズ）は安全な場所に厳重に保管してください。
- 不審なウェブサイトや DApp との接続には注意が必要です。過去には悪意ある DApp 経由で不正な操作が行われたという報告もあります。
2. PROVEの送金（Trust Wallet から他ウォレット／取引所へ）
- 送金準備
- Trust Wallet 内で PROVE を選択し、「送信」ボタンをタップします。
- 送付先アドレス（相手ウォレットまたは取引所の入金アドレス）を正しく入力。アドレスを間違うと資産が失われる可能性があります。
- ネットワークの選択
- PROVE が ERC-20 トークンであれば、Ethereum ネットワークを選択することになります。ガス（手数料）も Ethereum のガス価格に基づいて決まります。
- ガス代が高いときには、送金を遅らせるか、ガス価格を手動調整するオプションを使うことが重要です。
- 送金の送信
- 必要な量を入力し、ガス代を確認後、「確認」→「送信」。
- トランザクションがブロックチェーン上に送られ、通常は数分以内に確認（コンファーム）されます。
- トランザクションハッシュ（TxHash）が発行されるので、それで進捗を Etherscan などで確認できます。
- エラー・注意点
- ガス代不足やネットワーク混雑で送金が失敗する可能性があります。
- 一度送信したトークンはブロックチェーン上で不可逆なので、慎重に操作してください。
bitFlyer（ビットフライヤー）取引所の紹介
1. 基本情報
bitFlyer（ビットフライヤー）は日本を拠点とする大手暗号資産取引所で、設立からハッキング被害もほとんどなく、安全性を重視するユーザーに支持されています。
主な特徴は次の通りです：
- 日本円の入金：銀行振込、インターネットバンキング、コンビニから入金が可能。
- 出金（日本円）：銀行振込による出金が可能。ただし出金手数料が銀行により異なる（例：三井住友銀行へは3万円未満で220円、3万円以上で440円など）。
- 仮想通貨の送金（出庫）：取引所からウォレットなどへ出金が可能。
2. 日本円の入出金についての注意点
- 入金反映には時間がかかる場合があります。例えばインターネットバンキングやコンビニ入金では即時反映が保証されないことがあります。
- クイック入金を利用した場合、7日間出金制限がかかるケースがあります。
- 出金先の銀行口座は事前登録が必要で、セキュリティの観点から登録された自身名義の口座のみ利用可能です。
3. 手数料
- 日本円出金手数料は出金先銀行および金額によって異なる。
- 仮想通貨出金（送金）時の手数料については、取引所ごとに条件が異なるため、事前に出金画面で確認が必要。
Trust Wallet と bitFlyer の比較（メリット・デメリット）
Trust Wallet（ウォレット）の強みと弱み
強み
- 自分で秘密鍵を管理できる：カストディアルではなく非カストディアルウォレットで、資産のコントロール権を完全に保持できる。
- 広範なトークン対応：ERC-20 や複数チェーンのトークンを管理可能。
- モバイルで使いやすい：スマホで簡単に保管・送金ができる。
- セキュリティ：Seed フレーズによるリカバリー、PIN／生体認証などで保護可能。
弱み
- ガス代は自分で支払う必要がある：特に Ethereum ネットワークではガスが高い。
- トランザクション失敗リスク：ガス不足やアドレス入力ミスで送金失敗の可能性あり。
- 不慣れなユーザーには敷居が高い：トークン追加など手動設定が必要な場合がある。
bitFlyer（取引所）の強みと弱み
強み
- 日本語対応・国内大手：日本円の入出金がスムーズで、信頼性が高い。
- 入出金手段が豊富：銀行振込、コンビニ、インターネットバンキングに対応。
- 出金制限・セキュリティ：出金先銀行口座の登録が必要、出金には承認作業があるなど、安全管理が徹底されている。
弱み
- 日本円出金手数料がやや割高：銀行により出金手数料がかかる。
- クイック入金の出金制限：一部入金方法では、資産移転に制限がかかるケースがある。
- 取引所リスク：取引所に資産を預けるため、取引所自体のリスク（ハッキング、運営問題など）を考慮する必要がある。
Trust Wallet と bitFlyer を連携させる（PROVE を取引所へ移す場合）
- bitFlyerの入金アドレスを確認
- まず bitFlyer で PROVE（もし対応している場合）または同等トークンの入金アドレスを取得します。
- 入金アドレスは正しいネットワーク（ERC-20 など）を選択して取得してください。
- Trust Wallet から送金
- Trust Wallet 上で PROVE を選択 → 「送信」 → bitFlyer のアドレスを入力。
- ガス代を設定し、送信を確定します。
- ブロックチェーンで確認
- 送信後、トランザクションハッシュを取得し、Etherscan などでトランザクションのステータスを確認。
- bitFlyer 側で着金が反映されるまで待ちます（取引所によって反映時間が異なる）。
注意点およびリスク管理
- アドレスの誤入力：誤ったアドレスに送金すると取り戻せないリスクがあります。必ず二重チェックを行ってください。
- ガス代の最適化：送金時はガス代を確認し、ネットワークが混んでいる時間帯を避けるとコストを抑えられる可能性があります。
- 秘密鍵の保管：Trust Wallet のリカバリー用シードフレーズはオフラインで安全に保管し、不正アクセスを防ぐ必要があります。
- 取引所リスク：bitFlyer に資産を預ける場合、取引所のリスクも考慮。分散管理や定期的な出金を検討するのも有効です。
- 税務・法規制：暗号資産の取引や送金には税務上の影響や規制があるため、必要に応じて専門家に相談してください。
まとめ
- Succinct（PROVE） は、ゼロ知識証明をサービスとして提供するプロトコルを支える実用性の高いトークン。ステーキングやガバナンス機能も備えている。
- PROVE の価格は 最高値 $1.71～$1.73 付近まで上昇したことがあり、一方で 最低値は $0.42 程度 という記録もある。価格変動が大きいため、リスク管理が重要。
- Trust Wallet を使えば、PROVE を安全に保管・送金できる。非カストディアルの自由度が高いが、ガス代や操作ミスのリスクがある。
- bitFlyer は日本国内の信頼性の高い取引所で、日本円の入出金が便利。ただし出金手数料や利用条件を確認する必要がある。
- 両者を組み合わせることで、自分の資産をウォレットに分散しつつ、取引所での流動性も活かす運用が可能。
