MANTA（Manta Network）とは・価格の歴史
Manta Network（略称 MANTA）は、プライバシー保護を重視した次世代ブロックチェーン・プロジェクトのひとつです。ゼロ知識証明（ZK）の技術などを活用し、トランザクションの機密性を高めつつスケーラビリティも実現しようという設計がなされています。MANTAトークンはガス代の支払い、ガバナンス、報酬分配などに使われるネットワークの中核トークンです。
価格の歴史を振り返ると、CoinGecko によれば MANTA の過去最高値は 4.05 米ドル（2024年3月12日付近）に達した記録があります。
一方、過去最低値はおよそ 0.09072 米ドル と報告されています。
また、CoinMarketCap の日本円表示では過去最高が約 600.72 円、最安値が 22 円台（時期により変動）とされていることも確認できます。
このような大きな価格変動は、MANTA がまだ成熟段階のプロジェクトであること、流動性や市場のセンチメントに強く影響されやすいことを示しています。
Trust Wallet による MANTA の保管・送信方法
Trust Wallet（トラストウォレット）はスマートフォンアプリとして提供されるノンカストディアル型のウォレットで、ユーザー自身が秘密鍵（シードフレーズ）を管理する形式です。
MANTA を受け取る（保管する）方法
まず、Trust Wallet をスマホにインストールし、新しいウォレットを作成します。復元用のシードフレーズ（12単語など）を安全な場所に書き留め、他人に知られないように管理します。
ウォレット作成後、画面下の「ウォレット」タブで資産を管理します。MANTA トークンが一覧に出ていない場合は、「トークンを追加 (Add Token)」からシンボルやコントラクトアドレスを入力してカスタムトークンとして追加できます。
MANTA トークンを選択し、「受け取る (Receive)」をタップすると、自分用の MANTA アドレス（および QR コード）が表示されます。これを送金元（取引所や別のウォレット）に伝えれば、MANTA を Trust Wallet に送金して保管できます。
MANTA を送信（送金・出庫）する方法
Trust Wallet から MANTA を送信する際には、まずウォレットの資産画面で MANTA を選び、「送信 (Send)」をタップします。送信先のアドレス、送金量を入力し、ガス代（ネットワーク手数料）を確認します。ネットワークの選択ミスがあると資産を失う可能性があるため、慎重に確認する必要があります。
トランザクション内容を確定したら、「承認 (Confirm)」をタップし、必要に応じてパスコードや生体認証で認証します。送金が実行されると、履歴画面に「送信が成功した (Sent)」などの表示が出ます。
注意すべきポイント
- ガス代を支払うために、MANTA を送金する際にはそのネットワークに対応した通貨（例：ETH や他のベース資産）がウォレット内に必要な場合があります。
- 宛先アドレスを間違えると資産が取り戻せない可能性があるため、アドレスを何度も確認する習慣をつけるべきです。
- シードフレーズ（秘密鍵）は非常に重要であり、デジタル上だけでなく紙などのオフラインにバックアップして保管するのが望ましいです。
bitFlyer（ビットフライヤー）取引所の紹介
bitFlyer は日本国内を代表する暗号資産取引所の一つで、2014年に設立されました。 本社は東京にあり、日本国内における仮想通貨取引所として老舗の信頼性を持っています。
セキュリティ面でも、強固な体制を維持しています。アカウントには多要素認証 (2FA) を導入し、不正ログイン防止のためのロック機能があります。 資産はマルチシグとコールドウォレットで管理され、多くの顧客資産がオフラインで保護されています。また、顧客資産と会社資産を分別して管理しており、透明性や安全性を重視しています。
取引所としては、販売所と取引所（Lightning など）を提供しており、さまざまなトレードスタイルに対応しています。日本円での入出金、暗号資産の売買、積立サービス、クレジットカードを使った暗号資産の購入など、多彩な機能があります。
Trust Wallet と bitFlyer の比較：長所・短所
Trust Wallet の利点
Trust Wallet は自己管理 (セルフカストディ) 型ウォレットであり、ユーザーが秘密鍵を保持するため、取引所が破綻した場合でもウォレット上の資産が影響を受けにくいという大きな強みがあります。
また、多くのブロックチェーン／トークンに対応しており、MANTA のような比較的ニッチなトークンも管理可能です。
操作が直感的で、初心者にも使いやすく、トークンの追加、受け取り、送信など基本操作がアプリ内で簡単に行えます。
加えて、内蔵の DApp ブラウザを通じて分散型アプリ (DeFi、NFT など) と連携できる点も魅力です。
しかし、送金時にはネットワーク手数料（ガス代）がかかるため、資産を送るたびにコストが発生します。また、誤ったネットワークを選ぶと資金を失うリスクがあります。さらに、シードフレーズを紛失したり漏洩したりすると、資産を取り戻せなくなる自己責任が強いという側面があります。
bitFlyer の利点
bitFlyer は日本国内に拠点を持ち、日本語サポートや国内銀行との連携がスムーズなため、初心者や日本在住ユーザーにとって使いやすい取引所です。
セキュリティ体制が強固で、マルチシグ、コールドウォレット、アカウント保護など様々な仕組みを導入しています。
また、取引所と販売所の両方を提供しており、即時売買や高度な取引 (Lightning) に対応しています。入出金、積立、クレジットカード決済など多彩なサービスも提供されています。
その一方で、取引所に資産を預けるという点ではカストディリスクが存在します。取引所がハッキングされた場合や経営破たんした場合のリスクをゼロにはできません。さらに、出金時にアドレスを誤ると資産を取り戻せない可能性がある点にも注意が必要です。
MANTA を使うにあたっての活用シーン
Trust Wallet と bitFlyer を組み合わせて使うことで、MANTA をさまざまな目的で活用できます。例えば、MANTA を長期保有 (ホールド) したい場合は Trust Wallet に保管して自己管理しながら、プロジェクトの将来性を見守る戦略が考えられます。一方、売買を頻繁に行いたい場合や、日本円での購入・換金を重視するなら bitFlyer に MANTA を移して取引を行うのが便利です。また、Trust Wallet から DeFi アプリやブリッジ機能を使って他のネットワークに MANTA を送信し、より高度な利用 (ステーキング、プライバシーアプリなど) を行うことも可能です。
まとめ
MANTA（Manta Network）はプライバシーやスケーラビリティを重視する興味深い暗号資産であり、価格変動の幅も大きく投資／保有の魅力があります。Trust Wallet を用いれば、MANTA を自己管理型ウォレットで安全に保管・送信でき、自分のコントロール下で資産を扱えます。一方、bitFlyer のような取引所は日本円での取引、入出金、流動性の確保に強みを持ちます。
それぞれの特性とリスクを理解し、自分の目的 (長期保有／頻繁な売買／DeFi 活用) に応じて Trust Wallet と bitFlyer を適切に使い分けることが望ましいと言えるでしょう。
