はじめに：HEMIとは何か
HEMI（ティッカー：HEMI）は、Hemi ネットワークのネイティブ・トークンであり、プロトコルのガバナンスや将来的なガス（手数料）トークンとしての役割を担います。
発行総数は 100 億 HEMI とされており、流通量としては約 9.775 億 HEMI が確認されています。
トークン・エコノミクス（トークノミクス）を見ると、Hemi は PoP（Proof-of-Proof）というコンセンサス方式を採用し、Bitcoin のセキュリティを活用した分散型金融（DeFi）構造を構築することを目指しています。
HEMI の歴史価格：最低値と最高値
HEMI の価格は非常に変動が激しく、その過去最高値（ATH）と最低値（ATL）は以下の通りです。
- 歴史最高値（ATH）： 約 $ 0.1915（2025年9月24日）
- 歴史最低値（ATL）： 約 $ 0.01535（2025年8月29日）
これをもとに考えると、現在の価格が歴史高値比でかなり下落しているものの、過去最低値と比べると回復基調が見られる時期もあるということになります。CoinGecko のデータでも、同様に最高点・最安点が報告されています。
Trust Wallet による HEMI の保管と使用方法
1. Trust Wallet とは
Trust Wallet（トラストウォレット）は、非カストディアル型（自分で秘密鍵を管理するタイプ）のマルチチェーン・ウォレットで、iOS・Android に対応しています。
このウォレットは多くのブロックチェーンをサポートし、ユーザーがトークンの受取・送金、DAppsへのアクセス、スワップ（トークン交換）、ステーキングなどを行うことが可能です。
2. HEMI を Trust Wallet に追加する
- Trust Wallet アプリを開く。
- ホーム画面などで「トークンを追加（Add Tokens）」をタップし、HEMI のコントラクトアドレス（例：
0xeb964a1a6fab73b8c72a0d15c7337fa4804f484d等）を入力してカスタムトークンを登録。 - 追加後、残高が表示されるようになります。
3. HEMI の受け取り（入金）
- Trust Wallet の「受取（Receive）」をタップ。
- HEMI を探して選択。
- アドレスまたは QR コードが表示されるので、それを送金元（取引所など）に伝えて送金を依頼。
- ネットワークを間違えると資産を失う可能性があるため、必ず対応しているブロックチェーンを確認。
4. HEMI の送金（出金）
- Trust Wallet の「送信（Send）」をタップ。
- 送金したいトークンとして HEMI を選択。
- 受信先アドレスを入力（または QR コードから読み取り）。間違いがないか注意深く確認。
- 送金額を入力。
- トランザクションにかかるネットワーク手数料（ガス代）を確認・承認。
- 内容を確認し、「承認（Confirm）」してトランザクションを実行。
5. 注意事項
- トークンを送る際、宛先アドレスが正しいかどうか必ず二重チェックが必要です。誤ったネットワークやアドレスに送ると資産を失う恐れがあります。
- トランザクション実行時の手数料（ガス代）は、そのブロックチェーンのネイティブ通貨（例：Ethereum なら ETH）が必要になる場合があります。
- 秘密鍵やシークレット・フレーズ（リカバリーフレーズ）は非常に重要です。これを失うとウォレットを復元できなくなるリスクがあるため、安全に保管してください。
HEMI と bitFlyer 取引所について
ここで、bitFlyer（ビットフライヤー）という日本国内の取引所との関係、および Trust Wallet との連携方法について解説します。
1. bitFlyer とは
bitFlyer は日本を代表する暗号資産取引所で、数多くの仮想通貨（暗号資産）を取り扱っています。ユーザーは日本円での入金・出金、仮想通貨の売買が可能です。
ただし、bitFlyer の入金アドレスには注意が必要で、取引所が扱わないトークンや誤ったアドレスに送付した場合、資産が戻らない可能性があります。
2. Trust Wallet から bitFlyer への HEMI 送金（例示）
以下は、Trust Wallet に保管している HEMI を bitFlyer に送金して売却または換金する場合のおおまかな流れです。
- bitFlyer 側で入金アドレスを取得
- bitFlyer にログイン → 「入出金」→「仮想通貨」→受け取りたい通貨（ただし、bitFlyer が HEMI を扱っているかを事前に確認） → 「預入（入金）」をタップ。
- もし bitFlyer が HEMI を取り扱っていない場合、この手順は実行できず、送金先として適切ではありません。 - Trust Wallet にて “送信（Send）” を選択
- 先ほど取得した bitFlyer のアドレスを送信先アドレス欄に貼り付け。
- 送金量を入力。 - 手数料の確認とトランザクション実行
- ガス代を確認し、承認。
- トランザクションを送信。 - bitFlyer 側で反映を確認
- bitFlyer の「入出金履歴」などで、着金を確認。着金には時間がかかる場合があります。
3. リスクと留意点
- bitFlyer が HEMI をサポートしていない可能性がある → 送金前に bitFlyer のサポートまたは最新の通貨リストを確認。
- アドレスを間違えると資産を失うリスク → 送金前にアドレスを慎重に確認。
- ネットワークの混雑やガス代の高騰 → トランザクション手数料が高くなる可能性がある。
- bitFlyer に “返還対応不可” のトークンのカテゴリがある → bitFlyer のFAQ によれば、「当社が取扱わない暗号資産、トークン等を誤って預け入れられた場合、返還対応できない」旨が記載されています。
なぜ Trust Wallet で HEMI を保管するか（利点・メリット）
- 自己管理（セルフカストディ）
Trust Wallet は非カストディアル型ウォレットであり、秘密鍵を自分で管理できます。これにより、取引所に資産を預けっぱなしにするよりも安全性が高まる可能性があります。 - マルチチェーン対応
Trust Wallet は多くのブロックチェーンをサポートしており、HEMI のようなトークンも簡単に管理できます。 - 柔軟な送金機能
必要に応じて、Trust Wallet から他のウォレットや取引所（例：bitFlyer など）に HEMI を送金して売却・換金することが可能です。 - スワップやステーキングなどの拡張機能
Trust Wallet 内ではスワップ機能（他トークンとの交換）や、ステーキング（対応トークンの場合）も活用できるため、資産運用の幅が広がります。
リスクおよび注意すべき点
- 価格変動リスク：HEMI は歴史的に価格が非常に変動しています（最安値と最高値のレンジが大きいため）。資産の大きな変動リスクを考慮する必要があります。
- 送金ミスのリスク：アドレスやネットワークを誤ると資産の回復が困難になる。特に取引所向け送金では注意が必要。
- ガス代の負担：送金時に必要なガス代が高騰している場合、トランザクションコストが無視できない。
- 流動性リスク：HEMI の取引量や上場先によっては、売買時に十分な流動性がない可能性がある。
- Exchange サポート：bitFlyer や他取引所が HEMI を取り扱っていない、または取り扱いを中止する可能性もある。
まとめ
HEMI は、Bitcoin のセキュリティを活かした分散型ネットワークを目指す野心的なプロジェクトであり、そのトークンはガバナンスおよびガス用途を支える重要な役割を持っています。Trust Wallet を用いて HEMI を保管・送金することは、安全性と柔軟性の両立を可能にします。
ただし、HEMI の価格変動やネットワーク手数料の問題、取引所の対応状況など、注意すべきリスクも多いため、送金や取引の際には慎重に操作を行うことが肝要です。
もしよければ、2025年時点の HEMI の主要な取引所（日本国内含む）や、将来的な見通し（エコシステム、ロードマップ）についても詳しく解説できます。どうしますか
