はじめに：BERA（Berachain）とは何か
BERA（ベラ）は、Layer 1 ブロックチェーンである Berachain（ベラチェーン） のネイティブガス・トークンです。Berachain は従来型の Proof-of-Stake や Proof-of-Work とは異なり、Proof of Liquidity（PoL） という独自のコンセンサス機構を採用しており、流動性を提供する参加者に報酬を与える設計が特徴です。
また、Berachain のトークン設計（トークノミクス）は三層構造となっており、ガス用トークンの BERA、ガバナンストークンの BGT、そして HONEY というステーブルコインから成り立っています。
BERA の価格変動履歴（最安値・最高値）
BERA の価格はローンチ以来かなり変動が激しく、過去の 最安値・最高値 を知っておくことは重要です。
- CoinGecko によると、BERA の 過去最高値（ATH） は 14.83 USD（2025年2月6日）です。
- 一方、過去最安値 は CoinGecko のデータで 1.51 USD（2025年6月22日付近）と記録されています。
- また CoinMarketCap では、ある時点で過去最低が 0.8738 USD と表示されているデータもあります。
日本円ベースで見ると、CoinMarketCap は以下のように報告しています：
- 過去最高値は ¥2,344.74（2025年2月6日）。
- 過去最安値は ¥136.64（2025年10月10日付近）。
このような価格の上下は、BERA のように新興かつエアドロップや流動性インセンティブが多く絡むプロジェクトにはよくある現象です。
Trust Wallet による BERA の 保存（ストレージ） と 送信方法
Trust Wallet（トラストウォレット）は、モバイル端末向けの非カストディアルウォレットとして非常に使われやすいアプリです。BERA のような EVM 互換トークンも保存・管理できます。
- Wallet への追加
- Trust Wallet アプリを開き、「トークンを追加」画面で BERA（または “Berachain”）を検索します。
- BERA が無ければ、カスタムトークンとして コントラクトアドレスを手動で追加します。Berachain の公式サイトや信頼できる情報源からコントラクトアドレスを取得することが重要です。
- トークンの受け取り（入金）
- Trust Wallet 内の BERA トークン画面で「受け取る（Receive）」を選択します。
- 表示されたアドレス（およびネットワークが正しいかどうか）を確認して、送信元（取引所など）からそのアドレスに BERA を送金します。
- トークンの送信（出金）
- 送信時には「送る（Send）」をタップし、宛先アドレス、送金量、ガス手数料などを指定します。
- ガス代（手数料）が十分に設定されているか確認してください。PoL ネットワークやガス状況によっては手数料が変動します。
- 内容を確認し、問題なければ送金を確定します。
- セキュリティ対策
- Trust Wallet の復元フレーズ（シードフレーズ）は厳重に保管してください。
- アプリに PIN や生体認証を設定し、不正アクセスを防ぎます。
- ウォレットを使って大きな額を扱う場合は、送信前に小額でテスト送金を行うのがおすすめです。
bitFlyer（ビットフライヤー）取引所の紹介
ここで、日本国内の大手暗号資産取引所である bitFlyer（ビットフライヤー） について解説します。
- bitFlyer は東京都に本社を置く暗号資産交換業者であり、2014年創業の老舗取引所です。
- サービス形態は、「販売所」「簡易取引所」「bitFlyer Lightning（プロ向け取引所）」の三本で構成されています。
- 預かり資産・取引量・顧客数の点で日本国内でも高いシェアを誇っており、安全性やサポート体制も整備されています。
- 口座開設は最短5分で可能で、本人確認もスマホアプリから行うことができます。
- セキュリティ面においては、ハッキング被害の報告が少なく、高い評価を受けています。
- また、手数料についても bitFlyer は特徴があります。販売所での売買手数料や銀行振込の一部が無料のケースがある一方で、出金時や特定のサービス利用時には手数料が発生します。
- 法令遵守も重視しており、契約締結前交付書面なども定期的に改訂・公開されています。
Trust Wallet と bitFlyer の関連：BERA を取引所で扱えるか
ここで重要なポイントですが、現時点で bitFlyer が BERA を取り扱っているかどうかは明確には確認できていません。bitFlyer の公式取扱コイン一覧や FAQ を確認すると、BTC（ビットコイン）、ETH（イーサリアム）、XRP など、日本国内で一般的な主要通貨は扱われていますが、BERA（Berachain）はその中には含まれていないようです。
したがって、BERA を購入・保管・送金する際には 信頼できる海外取引所 や 分散型取引所（DEX） を経由する必要がある可能性が高いです。その場合、Trust Wallet は非常に有用なウォレットになります。
Trust Wallet と bitFlyer の優劣比較
以下、Trust Wallet と bitFlyer それぞれの 長所・短所（メリット・デメリット） を整理して論じます。
Trust Wallet の長所・短所
長所：
- 非カストディアル
ユーザーがシードフレーズを管理するタイプのウォレットなので、自己資産を完全にコントロール可能。 - 多くのトークンをサポート
EVM ベースのネットワーク（Ethereum、Berachain など）や BEP-20 トークンなど、さまざまなトークンをサポート。BERA のような新興トークンも管理できる。 - モバイル利用に適している
スマートフォンで直感的に操作できる UI により、送受金や資産確認が手軽。 - セキュリティ機能が豊富
復元フレーズ、PIN、生体認証などが利用でき、不正アクセスへの備えがある。
短所：
- ガス代リスク
トランザクション時にガス手数料が発生し、ネットワークの混雑によってはコストが高くなる。 - 資産管理の責任が全て自己にある
シードフレーズを失うとウォレットを復元できなくなるため、高い自己管理能力が求められる。 - 取引（売買）機能は限定的
Trust Wallet 自体は取引所ではないため、トークンを売買するには外部取引所を使う必要がある。
bitFlyer の長所・短所
長所：
- 信頼性とセキュリティ
日本の規制下で運営されており、セキュリティ対策やサポート体制が強固。 - 使いやすさ
初心者でも扱いやすい販売所や簡易取引所を提供しており、小額からの取引が可能。 - 取引オプションの多様性
bitFlyer Lightning など、プロ向けの現物取引や注文板取引も可能。 - 法定通貨との容易なやりとり
日本円の入出金に対応しており、日本国内ユーザーにとっては資産の出し入れが現実的。
短所：
- 取扱通貨の制限
全てのアルトコインを扱っているわけではなく、新興チェーンのトークン（例えば BERA）の取扱がない可能性が高い。 - 手数料構造の複雑さ
販売所、出金などには手数料が発生する可能性があり、利用時にコストを把握しておく必要がある。 - 流動性・スプレッドのリスク
販売所でのスプレッドが大きくなる可能性がある。特にアルトコイン取引においては注意が必要。 - 自己資産コントロール
取引所に資産を預ける性質上、ハッキングリスクや運営リスクが完全には排除できない。
まとめ：Trust Wallet を使って BERA を扱うには
- BERA を購入・取引したい場合、現時点では bitFlyer だけでは対応が難しい可能性 が高く、他の取引所（海外 CEX や DEX）を活用し、Trust Wallet を資産保管用ウォレットとして併用するスタイルが現実的です。
- Trust Wallet によって BERA を安全に保存し、自分でガス代を管理しながら送受金できるメリットがあります。
- 一方で、送金時のガスコストや操作ミスのリスク、ウォレットの自己管理責任なども無視できない点です。
- bitFlyer は国内での現金入出金や日本円での資産運用には非常に便利ですが、新興 トークンの取り扱いには制限があり得ます。
