MetaMaskの主な特徴
使いやすさ
MetaMaskは、シンプルで匿名性の高い利用体験を提供します。
メールアドレスの登録は不要で、パスワードの設定とシークレットリカバリーフレーズ（秘密の復元フレーズ）の保存だけで開始できます。
セキュリティ
MetaMaskのデータはすべてユーザーのブラウザ内で暗号化され、安全に保管されます。
万が一パスワードを忘れた場合も、12語の復元フレーズ（シードフレーズ）を使用してウォレットを復元できます。
なお、このフレーズはMetaMaskの運営側も知ることができません。紛失すると資産を永久に失う可能性があるため、厳重に保管することが重要です。
イーサリアム資産の管理
MetaMaskはイーサリアムおよびその関連トークンに特化しています。
そのため、ビットコインを直接購入・保管することはできません。
対応しているのはイーサ（ETH）と、イーサリアム上で発行されるERC-20トークンおよびNFTなどです。
バックアップと復元
MetaMaskはローカル環境（ブラウザ）に情報を保存するため、ブラウザやデバイスを変更しても、秘密の復元フレーズを使用すればウォレットを簡単に再設定できます。
コミュニティサポート
MetaMaskは世界中で広く利用されています。
2021年8月時点では、月間アクティブユーザー数が1000万人を突破し、前年から1800％以上の成長を記録しました。
直感的なインターフェースと操作のしやすさが、多くのユーザーに支持されています。
MetaMaskを選ぶ理由
数あるホットウォレットの中でも、MetaMaskはその信頼性と利便性で突出しています。
これからDeFiやNFTの世界に踏み出したい方にとって、最も適した入門ウォレットの一つです。
ここからは、実際にMetaMaskをインストールし、利用を始める方法を見ていきましょう。
MetaMaskのインストール方法（Chromeブラウザ）
- 公式サイトにアクセス
MetaMaskの公式ダウンロードページを開きます。利用しているブラウザやOS（iOS、Android、Windowsなど）に応じて適切なバージョンを選択します。 - ブラウザ拡張機能を追加
Chromeを使用している場合は、「Install MetaMask for Chrome」をクリックすると、Chromeウェブストアの拡張機能ページが表示されます。
「Chromeに追加」を選択し、インストールが完了すれば準備完了です。 - モバイル版のインストール
iOSやAndroid端末の場合は、App StoreまたはGoogle PlayでMetaMaskを検索し、アプリをダウンロードします。
まとめ
MetaMaskは、イーサリアムおよびその関連資産を安全かつ手軽に管理できるウォレットです。
ユーザーの秘密鍵を自分自身で保管する非カストディアル型であり、DeFi、NFT、Web3アプリケーションへのアクセスに欠かせないツールとなっています。
これからブロックチェーンの世界を探求するすべての人にとって、MetaMaskは最初に導入すべき信頼性の高いウォレットといえるでしょう。
インストールしてピン留めすると、ブラウザのツールバーに表示されます。この手順は、Chromeに他のブラウザ拡張機能をインストールする場合と同様です。
MetaMaskウォレット登録
最後に、このような画面が表示されます。「Get Started」をクリックして登録手続きを開始してください。
次の画面では、 「ウォレットをインポート」または「ウォレットを作成」のオプションが表示されます。後者のオプションをクリックして、新しいウォレットを登録してください。
次に、MetaMaskと匿名データを共有することを選択すると、次の画面に進みます。「いいえ、結構です」をクリックしても問題ありません。MetaMaskのユーザーエクスペリエンスに影響はありません。必要に応じて選択し、次へ進んでください。
次の画面で強力なパスワードを作成します。
次に、MetaMaskチームが秘密のリカバリフレーズの重要性を短い動画で強調している様子をご覧ください。ぜひ動画をご覧になり、「次へ」をクリックしてください。
秘密の復元フレーズを保存しましょう。秘密のフレーズはテキストファイルとしてダウンロードできます。「次へ」をクリックして続行してください。
MetaMaskは、この重要なフレーズをユーザーが確実に覚えられるように、あらゆる手段を講じています。なぜなら、MetaMaskはフレーズを保存しないからです。そのため、そのフレーズを元の通りに再現するためのワードパズルが表示されます。正しく答えなければ、最後の「確認」ボタンは有効にならず、先に進めません。
覚え忘れたり保存し忘れたりした場合は、上部のMetaMaskアイコンの下にある「戻る」ボタンから前のページに戻り、ダウンロードして記憶することができます。
完了すると、「確認」ボタンが点灯します。それをクリックすると、登録プロセスの最後の画面に完了メッセージが表示されます。
最後に、おめでとうページの「完了」をクリックして、ウォレット ダッシュボードに入ります。
AndroidにMetaMaskをインストールする
Play ストアからアプリケーションをダウンロードし、「開始」画面をめくると、次の 3 つのオプションが表示されます。
- 秘密の回復フレーズを使用してインポートする
- MetaMask拡張機能と同期
- 新しいウォレットを作成する
新しいウォレットを作成する
Androidで新しいウォレットを作成する手順は、上記と同じです。PlayストアからMetaMaskをダウンロードし、登録プロセスを開始するだけです。
したがって、同じ手順を繰り返すのではなく、Android モバイルに MetaMask ウォレットをインポートする方法を説明したいと思います。
MetaMask拡張機能と同期
注: この機能は一時的に無効になっています。
このオプションを使用すると、デスクトップ Web ブラウザ拡張機能から QR コードをスキャンして、Android モバイルにウォレットをインポートできます。
QRコードを取得するには、MetaMask拡張機能をクリックし、アバターをクリックします。次に、ポップアップから「設定」オプションを選択します。
次に、 「設定」の「詳細設定」をクリックし、最後に「モバイルと同期」を選択します。
そして、MetaMask がこの機能を無効にするというメッセージが表示されます。
彼らのチームは、より多くのユーザーを獲得するために、このホットウォレットをより安全にするために、いくつかの修正を行っている可能性があります。
さらに、MetaMask Androidアプリ内ではスクリーンショット（または画面録画）を撮ることができません。たとえ成功したとしても、黒い画面が表示されます。（追記：そのため、モバイルのスクリーンショットは鮮明ではありません。）
これは、フィッシングアプリからユーザーを守るための便利なセキュリティ機能になるかもしれません。MetaMask、素晴らしい仕事ですね！
秘密の回復フレーズを使用してインポートする
したがって、12 語の秘密の回復フレーズを含むウォレットをインポートすることになります。
新しいパスワードと一緒にそれを入力し、下部の「インポート」をクリックします。
ここで入力するパスワードは、ブラウザ拡張機能で使用するパスワードとは異なる場合があります。ただし、そうすると、それぞれのパスワードを個別に覚えておくのが面倒になります。
したがって、パスワードマネージャーを使用するか、すべてのプラットフォームでMetaMaskに同じパスワードを使用するのが最善策です。これは、MetaMaskが非管理型ウォレットであることのさらなる証明となります。つまり、すべてのデータはローカルデバイスに保存され、クラウドストレージや同期は行われないということです。
その後、おめでとうございますという画面が表示されます。そして最後に、MetaMaskモバイルユーザーダッシュボードが表示されます。
MetaMaskの使用
MetaMask を入手したので、これを少し調べてみましょう。
アカウントの確認
つまり、あなたのウォレットは最も強力なブロックチェーンの 1 つに登録されているということです。
それはおめでとうございます。でも、その証拠は何ですか？アプリケーション内のアニメーションを信頼していないのではないでしょうか？
それでは、イーサリアム関連のイベントを追跡できるツールである Etherscan を使用して、イーサリアムの存在を確認しましょう。
これを行うには、MetaMaskウォレットから公開アドレスをコピーし、Etherscanに貼り付けて、取引履歴とイーサ残高を確認します。または、MetaMaskウォレット内ですべてを確認することもできます。
ブラウザでMetaMaskアイコンをクリックし、縦に3つの点を選択します。最後に、Etherscanで「アカウントを表示」をクリックして詳細を確認してください。
次のようなものが表示されます。
ウォレットは新品なので、取引履歴はありません。つまり、銀行の通帳のように、すべての借方と貸方の履歴がわかると考えてください。
ちなみに、 ポップアップではなく全画面の MetaMask ダッシュボードが必要な場合は、展開表示 に切り替えることができます。
このオプションは、Etherscanの「アカウントを表示」の下にあります。「表示を展開」をクリックすると、ウォレットが新しいタブで開き、閉じるまで開いたままになります。タブを切り替えたりブラウザを最小化したりするたびに閉じてしまうポップアップウィンドウの代わりとして役立ちます。
公開鍵と秘密鍵
これらの用語はよく使われます。簡単に言うと、公開鍵は資金を受け取るためのものです。しかし、資金にアクセスするには秘密鍵が必要になります。
秘密鍵は、ウォレット内の資金が本当にあなたのものであることを証明するものです。また、あらゆる取引に必要です。
MetaMaskでは、ユーザーダッシュボードから公開鍵を取得できます。アカウント名にマウスオーバーすると、「クリップボードにコピー」が表示されます。クリックして公開鍵をコピーしてください。
私のテスト アカウントには次の公開キーがあります:
0xAc9c3F6CC307832af263409E758a0dabeBA5F502
秘密鍵は、いわば極めてプライベートなものです。
秘密鍵を他人と共有しないでください。もし共有した場合、あなたのアカウントは他人のものになります。秘密鍵の所有者は、アカウント（および／または資金）をウォレット（例えばMetaMask）から任意の他のウォレットに移すことができます。
秘密鍵をエクスポートするには、縦に並んだ3つのドットをクリックしてアカウント詳細画面に入り、次の画面で「秘密鍵のエクスポート」を選択します。
パスワードを入力し、「確認」 をクリックすると秘密鍵が表示されます。秘密鍵は機密性を高めるため、検閲されています。
秘密鍵は、Googleドライブなどのオンライン上のテキストファイルではなく、物理的な形で保管することを強くお勧めします。オンライン上に保管すると、既に脆弱なホットウォレットのセキュリティリスクがさらに高まるだけです。
複数のアカウント
MetaMaskウォレットには複数のアカウントを追加できます。それぞれのアカウントは異なる用途に使用できます。例えば、MetaMaskでNFTアカウントとビジネスアカウントをそれぞれ個別に持つことができます。
各アカウントにはそれぞれ公開鍵と秘密鍵のペアが存在します。ただし、シークレットリカバリフレーズはすべてのアカウントのマスターキーとなります。秘密鍵はアカウントのインポートに使用できますが（詳細は後述）、シークレットリカバリフレーズ（シードフレーズとも呼ばれます）を使用すると、すべてのアカウントに一度にアクセスできるようになります。
追加のアカウントを作成するには、MetaMaskポップアップでアバターをクリックします。次に、「+アカウントを作成」を選択します。アカウント名を入力すると、最初のアカウントの下に表示されます。
興味深いことに、MetaMaskアカウント内で作成されたアカウントは削除できません。ただし、インポートしたアカウントは自由に削除できます。同様に、イーサリアム（またはその他のブロックチェーン）上に構築されたウォレットを削除する方法はありません。単に使用を停止するだけです。
購入、送信、交換
次に、MetaMask ウォレットで実行できる主な操作（購入、送信、交換）があります。
イーサ（またはERC-20トークン）の購入
これを使って、イーサリアム（ETC）やその他のERC-20トークンをアカウントに入金できます。決済ゲートウェイはWyreとTransakの2つです。
Wyreはクレジットカード／デビットカードに加え、Apple Payにも対応しています。これらのオプションには3%の取引手数料がかかり、さらに週当たりの取引額は500米ドルに制限されます。
米国市民の方は、ACH送金オプションをご利用いただけます。手数料はわずか0.75%で、週あたりの取引額は25,000米ドルまでと高額です。カードとApple Payは即時に決済されますが、ACH送金は反映までに最大1週間かかる場合があります。
さらに、マイナーに取引を実行してもらうインセンティブとして、ネットワーク手数料を支払うことになります。Wyreで100ドルと1000ドルを購入した2つの例をご覧ください。
取引手数料は当然取引額に比例しますが、ネットワーク手数料は計算方法が異なります。取引額ではなくデータサイズに基づいて計算されます。ネットワーク手数料とマイニング全般について詳しくは、暗号通貨マイニングに関するガイドをご覧ください。
TransakはWyreに似ています。通貨と利用可能状況に応じて、両方をご利用いただけます。
MetaMaskで送信する
この機能を使用するには、受信者の公開鍵が必要です。送信するには、ユーザーダッシュボードの「送信」をクリックし、受信者の公開鍵を入力してください。
その後、送金する金額を入力して「次へ」をクリックします。
その後、推定ガス料金（マイナーのチップ）を調整して、トランザクションの優先順位を決めることができます。
マイナーチップが極端に少ないトランザクションは、ネットワークの状況によっては遅延したり失敗したりする可能性があります。ただし、特に初心者の場合は、この設定は変更しないことをお勧めします。最後に「確認」を押してください。
取引が確認されると、アクティビティ エリアに履歴が表示されます。
特に、MetaMask を使用して送信する方法を説明するために、Ropsten Test Network (右上、アバターの横) で 5 ETH をリクエストしました。
テストネットワーク上の資産には一銭の価値もありません。これらのテストネットワークは、メインのEthereumネットワークに製品をリリースする前の開発者テストに使用されます。このトランザクションはEtherscanでも確認できます。
トークンスワップ
MetaMask を使用すると、Ether トークンと ERC-20 トークンを相互に交換できます。
このウォレットは利用可能なすべての取引所を検索し、最適な価格を提示します。ネットワーク手数料とスリッページ（注文の発注から確定までの価格変動）を最大限に削減するよう努めます。
ご心配なく！スリッページ許容値（1%～5%）を設定するオプションがあり、それを超えると取引は自動的にキャンセルされます。
MetaMaskはスワップ取引に0.3%から0.875%の手数料を課します。提示される見積りにはこの手数料が含まれています。
アカウントのインポート
この関数はウォレット全体ではなく、アカウントをインポートします。また、ウォレットはMetaMaskのネイティブではないため、インスタンスごとに個別にインポートする必要があります。
インポートするには、アバターをクリックし、「アカウントをインポート」を選択します。対象アカウントの秘密鍵を入力し、「インポート」をクリックします。
最後に、ネイティブアカウントの下にインポートしたアカウントが表示されます。私はこれを別のMetaMaskウォレットにインポートし、Ropstenテストネットワーク上の1イーサ（ダミー）を転送しました。
興味深いことに、この操作によって最初のウォレットからアカウントが削除されませんでした。インポートしたアカウントはこのウォレットから削除できますが、元のアカウントは元の場所に残ります。
分散型アプリケーション（dApps）
これらのアプリはブロックチェーン（この場合はイーサリアム）上で開発されています。MetaMaskは、これらのアプリを操作し、利用するための手段です。
例えば、MintableはNFTを作成するためのdAppです。登録後、ウォレットに接続してNFTの登録を開始する必要があります。こちらをご覧ください。
これは、GoogleやFacebookの認証によく似ています。MetaMaskは、分散型アプリケーションを利用できるだけでなく、トランザクションをサポートし、履歴を保存するなど、さまざまな機能を備えています。
いずれにせよ、その機能は使用する dApp によっても異なります。
セキュリティのヒント
MetaMaskには様々なユースケースがありますが、安全に使用することが不可欠です。ホットウォレットであるため、イーサリアム資産を保管する最も信頼できる方法とは言えません。
それでも、ウォレットの整合性を保つためのヒントがいくつかあります。それでは見ていきましょう。
- ブラウザでMetaMaskを唯一のタブとして常に使用してください。使用後はロックしてください。
- 秘密の回復フレーズ、秘密鍵、パスワードを決して他の人と共有しないでください。
- MetaMask を使用するには、別のブラウザを用意しておくことをお勧めします。
- 専用の MetaMask ブラウザを維持できない場合は、ブラウザでソーシャル メディアや Google アカウントを MetaMask と一緒に使用しないでください。
- 貴重な暗号資産をお持ちの場合は、ハードウェア ウォレットを入手してください。
確かに、このリストは決して完全なものではありません。資産を安全に保管するためのベストプラクティスを常に把握しておきましょう。
結論🧑💻
ここでは、MetaMask で何ができるのかを少し紹介します。
最後に、人気の Ethereum ウォレットを検討している人は、ぜひ MetaMask を試してみるべきです。
