はじめに：NEXO（ネクソ）とは
NEXO（ネクソ／ティッカー：NEXO）は、暗号資産レンディングプラットフォーム「Nexo（ネクソ）」のネイティブトークンです。Nexo はユーザーが暗号資産を預けて利息を得たり、担保にして借り入れを行ったりできる金融サービスを提供しており、そのトークンとして NEXO を保有することにより、配当（プラットフォーム収益からのリワード）の受け取りや、特定の優遇サービス（ステーキングや金利ブーストなど）を享受できる仕組みがあります。
NEXO の総供給量は 10億枚（1,000,000,000 NEXO）で、その一部が循環供給されています。
NEXO の価格履歴：最低値と最高値
NEXO の価格は歴史的に大きく変動しており、過去の最安値や最高値からその軌跡を振り返ることで、投資やホールド戦略を考えるうえで参考になります。
- 史上最高値（ATH）：Bybit のデータによれば、NEXO の過去最高価格は 約 4.07 USD と報告されています。
- 史上最安値（ATL）：CoinMarketCap の日本円換算チャートによれば、2018 年 9 月 12 日に 約 ¥6.72 を記録しています。
- 現在価格（参考）：最新のデータでは、NEXO は約 $1.17 USD（24時間変動あり）と見積もられており、時価総額は数億ドル規模です。
- 過去データの傾向：Investing.com では過去数ヶ月から現在までの終値・高値・安値が確認でき、市場のボラティリティやトレンド分析に役立ちます。
これらのデータから、NEXO はローンチから一時非常に高い値をつけたものの、大きく調整を経て現在は比較的安定した水準かつ投資・利用のフェーズに移ってきていると見ることができます。
Trust Wallet による NEXO の保管および送受信
Trust Wallet の概要
Trust Wallet はスマートフォン向け（iOS／Android）の非カストディアルウォレットであり、ユーザー自身が秘密鍵（またはリカバリーフレーズ）を管理する形式です。このため、自分の資産を完全にコントロールできる利点があります。
また多数のブロックチェーンおよびトークン標準に対応しており、NEXO のような ERC-20 トークンや BEP 系チェーンでのトークンも取り扱われています。
NEXO トークンの種類とチェーン
NEXO トークンにはいくつかのチェーン形式があります。Reddit コミュニティの報告によれば、ERC-20（Ethereum）版 NEXO と BEP2（Binance Chain）版 NEXO の両方が存在します。
また、最近では Trust Wallet 上で ERC-20 へのマイグレーション（移行） を求められたというユーザーもおり、トークンの形式やチェーン選択に注意が必要です。
Trust Wallet での NEXO の追加（受け取り）
- Trust Wallet アプリを起動し、ウォレットを開きます。
- 「仮想通貨を管理（Manage）」画面に移動し、NEXO を検索します。ERC-20 版や BEP2 版など、自分が受け取りたい形式を選ぶ必要があります。
- トークンが見つかればスイッチをオン（有効化）して、ウォレットに表示させます。
- NEXO の「受け取る（Receive）」をタップし、アドレス（および場合によってはメモやタグ）が表示されるので、それをコピーまたは QR コードで共有します。
NEXO の送信（出金）
- トークン一覧から NEXO を選んで「送る（Send）」をタップ。
- 送金先アドレスと数量を入力します。チェーン形式（ERC-20 か BEP2 か）を間違えないよう注意が必要です。
- トランザクション手数料（ガス代）は、選んだネットワークに依存します。ERC-20 ならば Ethereum のガス代が必要になる可能性があります。
- 送金前に少額でテスト送金を行い、正しいネットワーク・アドレスであることを確認することをおすすめします。
- 最終確認後、承認すれば送金が実行されます。
リスク・注意事項
- トークン形式（ERC-20／BEP2）の違いによる誤送信リスクがあります。ネットワークを間違えると資産を失う恐れがあるため、慎重に確認が必要です。
- 一部ユーザーから、Trust Wallet 内での NEXO のスワップ機能が削除されたという報告があります。
- リカバリーフレーズ（バックアップ）は厳重に保管し、スマートフォン紛失や故障時でも資産を復元できるようにしておく必要があります。
- 非中央集権ウォレットであるため、資産のセキュリティはユーザー自身の責任に委ねられます。
bitFlyer（ビットフライヤー）取引所の紹介
bitFlyer の基本情報
bitFlyer（ビットフライヤー）は、日本国内の大手暗号資産取引所で、取引量や利用者数、信頼性の面で強みがあります。設立以来、多くのユーザーに利用されており、日本円での入出金や取引が可能です。
また、bitFlyer は「販売所（初心者向け）」「Lightning（プロ向け取引所）」など複数の取引形態を提供しており、ユーザーの目的に応じて使い分けることができます。
安全性にも配慮されており、取引所として一定の信頼性を持っています。
bitFlyer における NEXO の取扱状況
調査したところ、bitFlyer が NEXO トークンを取り扱っているという公式な情報は確認できません。bitFlyer の仮想通貨リスト（取扱い銘柄一覧）にも NEXO の記載がありませんでした。
このことから、NEXO の売買や預入／出金を日本円で bitFlyer 上で直接行うのは難しい可能性が高いです。NEXO を活用・運用するには、bitFlyer 以外の取引所（海外取引所やレンディングプラットフォーム）を併用する必要がある可能性があります。
Trust Wallet と bitFlyer の比較：長所と課題
Trust Wallet の強み
- 自己管理：秘密鍵を自分で管理でき、自分だけが資産にアクセスできる。
- 柔軟性：ERC-20 や BEP2 など複数チェーンのトークンに対応。NEXO のようなトークンを直接扱える。
- 送金の自由度：ネットワークやアドレスを指定して送金が可能。
- モバイル操作：スマートフォンで簡単にトークンの状況確認や送金ができる。
Trust Wallet の課題・リスク
- 誤ったネットワークで送金すると資産を失うリスクがある。
- 以前はウォレット内で NEXO のスワップが可能だったが、一部機能が終了しており、トークン変換が制限されているという報告がある。
- マイグレーションが必要なトークン形式（例：BEP2 から ERC-20 への移行）に対応するには手間と手数料がかかる。
- リカバリーフレーズの保管を怠ると、資産を取り戻せない可能性がある。
bitFlyer の強み
- 法定通貨対応：日本円で暗号資産を売買できる。
- 信頼性・規制対応：国内の登録取引所であり、比較的信頼性が高い。
- 取引形態の多様性：販売所・取引所形式があり、初心者から上級者まで使いやすい。
- 入出金利便性：日本国内銀行との入出金がスムーズ。
bitFlyer の課題・リスク（NEXO 関連）
- NEXO のようなトークンを取り扱っていない（＝NEXO の取引には対応しない可能性が高い）。
- 取引所に資産を預ける形になるため、カストディリスク（取引所の運営リスクなど）が存在。
- スプレッド（販売所形式）や手数料が実質コストになる場合がある。
- 出金や送金には手数料および制限がある可能性がある。
総括と注意点
NEXO（ネクソ）は、レンディングプラットフォーム「Nexo」のネイティブトークンであり、配当や優遇サービスを得られるユースケースを持っています。価格の歴史を見ると、一時は高値を記録しましたが、その後調整し、現在は比較的落ち着いた水準で推移しているようです。
Trust Wallet を使って NEXO を管理することは、自己管理型ウォレットとして非常に有用ですが、トークン形式（ERC-20／BEP2）の違いやマイグレーションの必要性など注意すべきポイントもあります。特に送金時にはチェーンを誤らないよう、細心の注意を払う必要があります。
一方、bitFlyer は日本国内で高い信頼性を誇る取引所ですが、NEXO の取り扱いは確認されておらず、NEXO を売買・預入／出金するためには他の取引所やレンディングサービスを活用する必要があります。
NEXO を活用した運用を検討する際には、自分の目的（長期保有、配当目的、借入・貸出目的など）に応じて、Trust Wallet と取引所を適切に組み合わせることが重要です。同時に、リスク管理（送金ミス、マイグレーション失敗、セキュリティ対策等）を徹底することを強く推奨します。
