SEI（セイ）とは — 基本概要
SEI（ティッカー：SEI）は、Sei Network のネイティブトークンです。Sei Network は取引（トレーディング）用途に特化した高速な Layer‑1 ブロックチェーンを目指しており、高速な注文処理とスケーラビリティを重視しています。
Sei の設計には、注文集約型エンジン（注文板ベース）や最適化された取引処理が組み込まれており、DeFi や分散型取引所（DEX）、マーケットメイキングを支えるインフラとして成長が期待されています。
トークン SEI はガバナンスや手数料支払い、ネットワーク参加などに用いられ、Sei のエコシステムにおける中心的な役割を果たします。
SEI の価格履歴：過去最低価格と最高価格
SEI の価格はこれまで大きな変動を経験しており、投資や保有を考えるうえで重要なポイントです。
- 最高価格（All‑Time High, ATH）
CoinMarketCap や CoinGecko のデータによれば、SEI の ATH は 1.14 USD（2024年3月16日付近）です。 - 最安価格（All‑Time Low, ATL）
CoinMarketCap では最安値が 0.007989 USD と示されており 、他データ（TokenAlphabet）では 0.09536 USD（2023年10月19日）と報告されています。 - その他の価格レンジ
CoinGecko の履歴データによれば、24 時間の取引レンジは約 $0.1591～$0.1678、過去 7 日では $0.1597～$0.1915 などの変動が見られます。 - 変動背景
SEI は設立以来、ネットワーク利活用や取引量の増加、ガバナンスへの参加などが注目されており、その成長期待と技術力が価格に反映されてきました。たとえば、一部報道ではワイオミング州のステーブルコイン委員会による採用検討が価格を刺激したとする見方があります。 > “Wyoming Selects Sei Network for State Stablecoin WYST”
Trust Wallet による SEI の管理
Trust Wallet とは
Trust Wallet（トラストウォレット）はスマートフォン向けの非カストディアルウォレットで、ユーザーが自分の秘密鍵を管理できます。多様なブロックチェーン資産をサポートしており、SEI のような Layer‑1 トークンも取り扱いが可能です。
SEI を Trust Wallet に追加・保管する手順
- Trust Wallet のインストール・起動
スマートフォンに Trust Wallet をインストールし、ウォレットを作成するか既存ウォレットにアクセスします。 - トークンを追加
ウォレット画面で「＋（トークン追加）」をタップし、「SEI」または「Sei Network」を検索。リストに表示された SEI トークンを選択して有効化します。 - 受け取り用アドレスの取得
SEI を選択し、「受け取る（Receive）」をタップ。ウォレットに表示されたアドレスをコピーし、取引所などから送金するためのアドレスとして使用します。 - バックアップの徹底
秘密鍵およびリカバリーフレーズ（ニーモニック）は、安全な場所に保管してください。これらがないと資産を復元できないリスクがあります。
保管時・運用時のポイント
- 手数料
SEI を送金する際にはトランザクション手数料がかかります。送金前に見積もられるガス代を確認し、ウォレットに十分な残高を確保しておくことが望ましいです。 - セキュリティ
アドレス入力や送金操作には注意を払い、誤ったチェーンやアドレスへの転送を防ぐように管理します。 - ガバナンス参加
SEI はネットワークの事項（プロトコル提案、アップグレードなど）に関与できるトークンとして機能する可能性があります。Trust Wallet から提案に参加したり、ステーキング相当機能があれば活用する価値があります。
Trust Wallet から他ウォレット・取引所への送金（例：出金）
Trust Wallet に保有している SEI を別ウォレットや取引所に送金する場合の一般的な手順は以下の通りです。
- 送金先アドレスの確認
送金先（例：取引所や別ウォレット）で SEI 入金アドレスを取得します。チェーンが一致していることを必ず確認してください。 - 送金準備
Trust Wallet を起動し、SEI を選択 → 「送金（Send）」をタップ → 送金先アドレスを貼り付け → 数量を入力します。 - 手数料の確認
見積もられたトランザクション料金（ガス代）を確認し、送金後にウォレットに残しておく必要があるかを検討します。 - 最終確認・送金実行
アドレス、数量、手数料を慎重に確認し、問題なければ送金を実行します。 - トランザクション確認
送金後にトランザクション ID（TXID）を取得し、Sei ネットワークのエクスプローラーやウォレットでステータスを確認します。
bitFlyer における SEI の取扱状況
調査時点において、bitFlyer（ビットフライヤー）では SEI の取り扱いに関する公表された情報は確認できないようです。bitFlyer の公式通貨リストおよびニュースには SEI の記載が見当たらず、SEI を売買・保管するためには他の取引所を利用する可能性が高いと考えられます。
そのため、SEI を Trust Wallet に送金し、別の対応取引所から売買・出金を行う戦略が実務的です。
リスクおよび注意点
SEI を Trust Wallet で保有・運用する際には、次のようなリスクと注意点があります。
- 価格変動リスク
SEI は過去に ATH や ATL を大きく上下しており、価格変動が激しい可能性があります。 - 取引所流動性リスク
bitFlyer での取り扱いが確認されていないため、出金や売買の際には対応取引所を慎重に選ぶ必要があります。 - ネットワーク手数料
送金時には手数料がかかるため、ガス代を見積もったうえで十分な残高を確保する必要があります。 - ウォレットセキュリティ
秘密鍵やリカバリーフレーズの漏洩は重大なリスクです。安全に管理することが不可欠です。 - ガバナンス参加リスク
SEI はネットワークの意思決定に関わる可能性がありますが、投票やプロトコル変更による影響も想定されるため、参加戦略を慎重に考える必要があります。
将来性とまとめ
- 技術的強み：Sei Network は高速かつ取引最適化された Layer‑1 ブロックチェーンとして設計されており、マーケットメイキングや DeFi 取引に強みがあります。
- トークンの機能性：SEI はガバナンスやネットワーク参加だけでなく、手数料支払いなどの実用性を兼ね備えています。
- 価格推移：過去の最高値は約 1.14 USD、最安値は 0.095 ～ 0.008 USD 前後というレンジを経験しており、将来的な成長とリスクの両方がある。
- ウォレット管理：Trust Wallet を用いることで SEI を安全に保管・送金可能。送金時には手数料やアドレス確認が重要。
- 取引所戦略：現在 bitFlyer での取り扱いが確認されていないため、SEI を扱う他の取引所を活用する必要がある。
- リスク管理：価格変動、ネットワーク手数料、ガバナンスリスクなどを十分に認識しつつ戦略を立てることが求められる。
